お金を使う目的を予め考えておく必要性

お金を稼ぐことと同時に、実際に入ってきた際、どのように使うかについてもあらかじめ考えておく必要があります。

「もし、宝くじがあたったら何に使う?」という質問をする人は多いですが、たいていはマイホームの購入とか、借金返済や外車購入、あるいは旅行など、誰もが同じような回答をするケースが多いものです。

宝くじのように、数億円程度でしたら個人の範囲内で使えるものですが、50億円、100億円という金額になった場合、1生かかっても使い切れる金額ではありません。どうやって使うのかについて、まったく予想が付かない人も多いようです。

けれども、もし、そのような状態になった場合、なかには社会のために有意義に使うことを考え始めるケースも多いのではないでしょうか。例えば、ビル・ゲイツ氏などは夫妻が亡くなった後の50年以内に慈善活動で全資産を使い切ることを決めたそうですが、最終的には社会の役に立つことに使うという人が多いと思います。

けれども、慈善活動で社会の役に立つ満足感というのは、お金がない状態でも今すぐできますので、ボランティア活動などで同じような満足感を得ることができます。

あるいは、お金持ちになる目的が女性にモテルことだったとします。けれども、実際にお金持ちになった頃には老人になってしまい、これだったら、若いうちに多くの女性にアプローチした方がいくらでもチャンスがあったという結果になってしまうことでしょう。

お金を稼いでそれを何に使うのか、どうなりたいのかという目的がしっかりしていないと、身近に今ある可能性を見逃してしまうことになります。

宝くじが当たった人は結果的に不幸になるケースも多いようですが、突然、お金持ちになった際、どう使っていいのかわからず、お金を持っていることのストレスから、どうでもよいことに使ってしまうケースが多いものです。

結果的にお金を失い、ストレスから解放されて元の自由な状態には戻れますが、その過程で人間関係などが壊れてしまい、不幸になってしまうパターンも多いです。

そのような事態にならないよう、お金を稼ぐことと同時に、どう使うかについての目的も真剣に考えておく必要があります。