お金を浪費しても心の溝は埋まりません

貧乏でお金に困っていた人が急にお金を持ちだすと、どうでもよいことに浪費してしまいがちです。

例えば、ずっとパン1個買うのも困っていた人が高額納税者になったとします。そういう人は、ふとした時、貧しかった頃の気持ちがこみ上げてきて、自分では食べきれないほとのパンを10個も20個も買ってしまいます。

お金が空腹を満たすためではなく、自分の気持ちの欠けている部分を満たすために、特にどうでもよいことにお金を浪費してしまうわけです。

けれども、空腹はパンを買って食べれば満たされますが、過去の苦しかった思いはお金を使ったからといって満たされることはありません。その満たされない思いを埋めるために、さらに際限なく浪費が続いてしまうことになるのです。

パンで満たされないとなると、高級グルメ、あるいはショッピング依存症など、お金を使うことが目的になってしまいます。そのような状態になると、一時はお金持ちになれたとしても、また元の貧乏な状態に戻っていってしまいます。

ですので、お金を稼ぐ前に、まずは自分の心を満たすことが何より大切だといえます。こころを満たすことで、無駄な出費もしなくなり、自然とお金も貯まっていくことでしょう。